ブラザー工業は、新開発のNC搭載で、主軸30番立形マシニングセンタでは最大級の加工エリアを有する「コンパクトマシニングセンタSPEEDIO W1000Xd1」を12月10日から発売する。
新製品は、タッチパネル式15インチ液晶を採用した新NC装置を搭載し、直感的な操作性を実現。ホーム画面の新設、消費電力や稼働率などの生産に関わる情報を見える化するサポートアプリ、電卓機能、PDFファイルが参照できるファイルビューアーなどを搭載し、使いやすさと作業効率や稼働率の向上に貢献する。
また、最適動作制御と低慣性な高加減速主軸モーターの採用により、生産性が従来機より3%以上向上し、工具交換時間も短縮が可能となった。
X軸移動量は1000mm、Y軸移動量は500mmと、主軸30番マシンの領域を超えた加工エリアを可能にし、テーブルサイズは幅1100、奥行き500mm、最大積載質量は400kgと、大型治具の搭載や大型部品加工が行える。
また、複数の部品を並べて加工する「多数個取り加工」や、さまざまな治具を並べ置くこともできるため、大物部品加工だけでなく、小物部品などの多様な加工にも対応する。さらに、クーラントスルースピンドルの最大吐出対応圧力の向上によって、硬質、粘り気が強いといった特長を持つ難削材の加工、削り屑の排出が困難な深穴加工にも対応。