工場新設・増設情報 12月第1週 日本カーバイド工業、鉱研工業、大幸薬品、デンカ、アイリス、AGC

【国内】

▶︎日本カーバイド工業
早月工場(富山県滑川市)において、約35億円を投資して再帰反射シートと次世代機能性フィルムの設備を増強する。今回の設備増強により、新たに新規素材フィルムや次世代機能性フィルムを上市し、建材分野、家電分野、自動車分野などの新市場への参入を目指すとしている。

稼働開始は、2022年下期を予定。

早月工場

 

▶︎鉱研工業
築52年が経過し老朽化しつつある厚木工場(神奈川県厚木市)の移設用地として取得した内陸伊勢原工業団地(神奈川県伊勢原市)の土地に、新工場を建設する。新工場ではボーリングマシンとその関連機器・部品を生産する。

敷地面積は約2万1532㎡、工場棟の延床面積は5328㎡(地上2階)、投資総額は約30億円(建物および機械設備)。竣工は2022年3月、生産開始は同年6月を予定。

新工場の完成イメージ

 

▶︎大幸薬品
衛生管理製品「クレベリン」の新たな生産拠点、茨木工場(大阪府茨木市)が稼働を開始した。

本年度1〜9月のウイルス除去の市場規模は前年同期比で約3.8倍と急拡大しており、新工場は、早急な製品供給に対応するため、機械メーカー等の協力のもと起案から7カ月というスピードでの立ち上げを実現。新工場の稼働により、最大で前年比約10倍の生産に対応が可能となった。

敷地面積は7947㎡。

茨木工場
充填包装室

 

▶︎デンカ
五泉事業所新潟工場内(新潟県五泉市)に建設を進めていた、インフルエンザワクチンの原液製造新棟が竣工した。今後、各設備の検証や試運転を行い、2022年シーズンから供給開始し、生産量の増加を図っていく予定。

延床面積は1万2010㎡(地上6階建て)、投資額は約160億円(関連設備を含む)。

インフルエンザワクチン原液製造新棟

 

【海外】

▶︎IRIS USA
アイリスグループであるIRIS USA(米国)のペンシルべニア工場が、11月24日に本格稼働を開始した。新工場ではプラスチック製生活用品を生産する。

東海岸のペンシルベニア工場には、約1万7500パレットを収納できる自動倉庫を備え、アイリスグループの基幹工場である大連工場(中国)で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウエア部門の物流センターの役割も担う。販売計画は初年度50億円、2024年までに100億円。

延床面積は5万7193㎡、総パレット数は3万7414パレット、総投資額は約100億円。

 

▶︎AGC
CDMO事業子会社である米国・AGC Biologics社のバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強するため、同社デンマーク拠点の隣接地を購入し、工場棟とオフィス棟から成る新社屋を建設する。今回の増強により、デンマーク拠点のシングルユース仕様の培養能力は従来の倍以上に拡大する予定。

総投資額は約200億円、稼働開始は2023年を予定。

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