KYOSO(京都市中京区)は、製造業に特化したRPAソリューション「KYOSO PRAS+(キョウソウプラス)」を、12月10日から販売開始した。
すでに王将フードサービスにて生産管理業務の自動化にテスト採用されており、今後は全国に拡大する予定。初年度導入10社、3千万円の売上を目標としている。
開発の背景
同社は1973年に京都で創業以来、システム運用・システム開発を中心に、ITサービス会社として事業展開を展開。顧客には製造業が多く、その課題解決に応えてきている。
製造業は現在、競争環境の変化に直面している。本来行う業務以外の作業を、設計者や生産者が行う実態を解消する為には、デジタル技術による自動化が効果的。人手不足解消や、新型コロナウィルスの影響による三密の回避も必要となっている。そこで同社は、製造業で培った経験をもとに、製造業に特化したRPA(*)サービスを提供することにした。
(*)RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション):人が行う反復性の高い作業をロボットで自動化
KYOSO PRAS+は、製造業のプロセスにおける幅広い領域で自動化・RPAの導入を行う。
サービス概要
コンサルタントが業務を分析し、RPAツール、自動化ツール、マネジメントツールを組み合わせて、作業効率や製品の品質を向上。
https://kyosopras.biz/
RPAお手軽導入サービス 10万円~(税別)
1. BizRobo!miniトライアルライセンス提供
2. 導入支援、業務分析支援
3. 教育支援の観点でハンズオンを実施
RPA導入支援ワンストップサービス、運用保守サービス (価格見積)
RPA教育サービス 10万円~(税別)
1. RPAの導入、ロボット作成を学習
2. 入門編、実践編からレベルに合わせたコース
3. 訪問型対応、来社、Webハンズオン形式
導入企業 事例
株式会社王将フードサービス
経営戦略本部 情報サービス部 情報サービス課
RPA導入前は、FAXで届いた食材価格のデータを、目視で確認の上、手動で4工場分のマスターデータへ更新していました。
KYOSOのRPA導入後は、EXCELの食材価格の変更データをもとに、ロボットでマスタ登録更新をし、最終結果のみ人で確認を行うよう変更しました。このことで、年間144時間の工数削減となり、人為的ミスもなくなりました。品質向上にもつながっています。また、ロボットに合わせて運用を変更することで、作業が単純化でき、業務改善効果も出ています。今までは、担当が変わるごとに引継ぎが発生していましたが、その作業も削減して、助かっています。
サービス開始の想い
株式会社KYOSO 執行役員 自動化推進事業部長 原戸 亮介氏
製造業はじめ多くのお取引先様にて、本来やるべき業務以外に時間を取られ、創造的な仕事を行う時間を確保できない問題を感じていました。KYOSOはものづくりの地、京都で約50年間システム構築・運用関連の事業を行っています。そのノウハウを活かすことにより、製造業の支援ができないかと考えました。
もっと本業に集中頂き、付加価値の高い仕事をして頂く為には、人手不足やシステムの複雑性という制約がある中、業務を自動化し、本業以外の業務に関わる時間を減らすことが重要です。
KYOSOPRAS+はRPAを中心とした自動化サービスであり、製造業が本来のものづくりに集中できる、効率化を前提とした環境を提供します。我々が開発したKYOSOPRAS+が、日本のものづくりに少しでも役立つことができれば幸いです。