安川電機は、一般産業分野における小型部品の組立や搬送、箱詰め、仕分け、検査などの工程に適した、多用途適用型6軸小型ロボット「MOTOMAN−GP4」(可搬質量4kg、最大リーチ550mm)を、11月30日に販売開始した。価格はオープン。
昨今、生産年齢人口の減少による労働力不足に加え、コロナ禍における自動化・省力化ニーズの加速といった時代の要請も相まり、特に3C(コンピューター・家電製品・通信機器)市場において自動化のニーズが高まっている。
新製品は、従来機種と比べて各軸の最大速度が向上したことにより、合成速度が163%と高速化し、クラス最高となる動作性能を実現。また、ロボット近傍の有効動作領域を拡大しており、ワークとの接近性が向上しているため、生産設備の省スペース化に貢献する。
全軸IP67の防塵・防滴構造で過酷な環境でも使用でき、水洗いが必要な用途にも使用が可能。さらに、滑らかなアーム形状によって、粉塵や液体の堆積を少なくするデザインを採用している。
給電ケーブルは1本でセットアップ時間を短縮し、断線時にはプログラミングペンダント上で異常箇所を瞬時に表示するなど、メンテナンス性にも優れている。
同社は、すでに提供しているMotoMINIやスカラロボットSGシリーズを含めた小型ロボットのラインアップ強化により、多様化する一般産業分野におけるニーズに応えるとしている。