製品守り生産性もアップ
オムロンは、ACサーボシステム「1Sシリーズ」の「モーション安全モデル」を12月1日からグローバルで発売した。
製造現場は近年、人と機械の協調が加速し、生産性と安全性を共に向上させるニーズが高まっているが、安全な設備を立ち上げるには、設備設計に熟練した技術者と、安全設計やモーション設計用の複数のソフトウエアが必要なため、エンジニアリングの難易度が高いことが課題だった。
新製品は、8種類のモーション安全機能を搭載しており、ISO13849-1、IEC61508、IEC62061で規定される最高安全認証レベル「PLe/SIL3」を達成。作業者と機械、製品を守るとともに、製造設備の生産性向上を実現する。例えば、製造設備が非常停止した場合には、複数のモーターを同調させたまま減速停止し、停止状態を監視することで製品や機械の破損を回避し、スムーズな再起動を行う。
また、オートメーションソフトウエアを用いることで、標準制御と安全制御を一連の流れで設計し、シミュレーションが可能。サーボシステムと安全システムの立ち上げ時間を約35%削減する。
サーボドライバーとサーボモーターの接続は、動力、エンコーダー、ブレーキの3本のケーブルを1本化。モーターのコネクタは回転可能なため、設備のレイアウト変更やメンテナンス時のケーブル脱着を見据えた設計に対応する。