オムロンは、製造現場の異常状態を監視する「状態監視機器」の新シリーズとして、絶縁抵抗監視機器「K7GE-MG」を12月1日から国内で発売し、順次グローバルに展開している。
絶縁抵抗測定値は、設備の動作状態や配線状態などで値が変化するため、従来の手動測定では測定者や測定条件によるバラツキが発生しやすく、再現性の高い測定が困難だった。
新製品は、熟練保全者が行う点検ノウハウを機能に取り込むことで、再現性の高い計測を自動で実施し、サーボモーターなどの絶縁不良の検出が可能。手動測定に比べて計測工数の削減や、わずかな異常兆候も正確に把握できるようになる。
また、測定対象への印加電圧がDC50V固定と、手動測定で使用されるメガーテスターの印加電圧DC500V/DC1000Vと比べて大幅に低いため、設備に負担をかけずにすむ。
通信機能の搭載により、遠隔地からリモートで絶縁抵抗の劣化傾向を監視し、設備点検工数の削減や突発故障の防止が行える。測定対象と接続するプローブユニットは最大8台まで増設可能。
また、設備に配線したままメガーテスターによる法令点検が行える(特許出願中)。