OKIは、AIエッジロボットの高度遠隔運用コンセプトをベースに、ロボットに搭載可能なエッジモジュール「ROM」の開発を開始した。
これまでのサービスロボットを活用した多くのソリューションは、ロボット本体のAIによる自律動作と人の駆付け対応による運用を想定しており、遠隔監視も設備管理と故障の予防を前提としたもので、必ずしも現場の省人化につながらないという課題があった。
ROMは、遠隔運用との高度な連携を行う機能をワンパッケージにしたモジュールで、運用センターとロボットの常時接続を維持し、ロボットのサービス提供状態を監視。センターの支援が必要な際には、ロボットからセンターへAIがタイムリーにエスカレーションを行う協調型AI機能を搭載。
従来は現場に人が駆付けて対処していた状況も、協調型AIがセンター側のオペレーションAIと連携し、状況に応じてセンターのオペレーターを割り当て、遠隔操作・遠隔ルート設定・代替機出動などの対応によりサービス提供状態を維持。現場の対応要員を不要としながらダウンタイムの最小化が可能となる。
また、必要に応じて、人の遠隔操作で簡単に対処できるタスクをオペレーターに依頼することで、現場のロボットが対応できる機能を拡充することも可能。
同社はこのモジュール開発により、2022年にサービスロボットの高度遠隔運用ソリューションの商用化を目指すとしている。