横河電機は、パテント・アサーション・エンティティ(PAE)から加盟企業を保護する世界規模の非営利団体、LOT Networkに加盟した。PAEは取得した特許を訴訟によって収益化しており、標的となった企業は訴訟などによる資金流出などのリスクにさらされ、イノベーションの足かせとなる可能性がある。
LOT Networkは、世界有数の先進技術を持つ企業で構成され、高額な費用がかかるパテント・トロール訴訟から加盟企業を保護することを目的としている。現在36カ国、1000を超える企業が加盟しており、この加盟企業は、自社の特許がPAEに渡った場合、加盟企業すべてにライセンスを付与し、PAEが他の会員企業に権利行使できないようにお互いを保護する仕組みとなっている。
横河電機常務執行役員マーケティング本部長の阿部剛士氏は「LOT Networkに加盟することで、特許の適切な活用を担保しながらも、co-innovationを推進するという弊社のDNAを強化し続けることができるようになる」と述べている。