ANAと豊田自動織機は、共同開発した「手荷物積み付けロボット」と、運転者が乗車しない「自動運転トーイングトラクター」を接続させた実証実験を、12月14日から18日の間、九州佐賀国際空港にて実施。乗客の手荷物を航空機に搭載する、一連の工程の自動化に取り組む。
共同開発したロボットは、新開発のロボットハンドと独自の積み付けロジックを採用し、これまで手荷物ハンドリング工程で最も課題となっていたコンテナへの自動積み付けを可能にする国内初の航空機向けコンテナ用手荷物積み付けロボット。
ソフトとハード双方のスーツケースを縦向き・横向きどちらでも積み付けでき、スーツケースのサイズ情報を読み取り、高効率で荷崩れの少ない積み付け位置を演算して、並び替えながら2つのコンテナへ同時に積み付けることができる。積み付け速度は1個あたり平均25秒、対象重量は35キログラム以下。
今回の実証実験で、手荷物積み付けロボットと特定条件下での無人搬送を接続させた際の安全性やオペレーター視点での使いやすさ、作業効率向上による省力効果等を検証する。