横河電機 無線圧力センサ、保全用監視を自動化

高圧レンジ、耐環境性の確保

横河電機は、産業用IoT向け無線ソリューション「Sushi Sensor(スシセンサ)」のラインアップとして、35メガパスカルまでの圧力測定が可能な高圧レンジの無線圧力センサを開発し、12月4日から国内販売を開始した。

Sushi Sensorは、通信機能と振動、温度、圧力センサ機能を備えた小型無線センサのデータを、オンプレミスまたはクラウド上に保管し、AIなどを使った設備異常の予兆検知を可能にするソリューション。

今回発売の高圧用センサは、化学や鉄鋼などのプラントにおいて、大部分の測定箇所の保全用圧力監視が可能。液体や気体に接する部分には耐腐食性の素材を採用し、高圧に耐える高強度を実現している。これまでは巡回点検で圧力監視を行っていた設備にSushi Sensorを導入することで、定期的な圧力データの収集が自動化でき、点検頻度の減少や保全活動の効率化、防爆エリアや高所などの危険な場所での点検機会の削減が可能となる。

また、電池を内蔵した無線通信モジュールに、高圧用の圧力測定モジュールを組み合わせて動作するため、無線通信モジュールのみの取り外しで簡単な電池交換が行える。

防塵・防水・防爆といった耐環境性を備え、10年間の電池長寿の実現によりライフサイクルコストを低減する。

無線通信モジュール「XS110A」(上部)と圧力測定モジュール「XS530」(下部)

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