横河電機は、創薬における薬理・安全性試験のために最適化されたin vitro三次元培養モデル(3D in vitroモデル)技術のパイオニア、インスフェロ社(スイス)とパートナーシップ契約を締結した。
インスフェロ社は、培養細胞に化合物を添加し、その反応を観察するin vitro試験向けに、堅牢で生理学的に最適化された3D in vitroモデルを用いる試験受託サービスを提供している。
横河電機のハイスループット細胞機能探索システムは、細胞を高速にスキャンする共焦点スキャナユニットを搭載し、高精細に3D画像を取得、有望な化合物をスクリーニングすることが可能。さらに、画像解析ソフトウエアの深層学習機能を用いて、複雑な画像解析を行うこともできる。
両社は、創薬研究分野で急速に需要が増大しているハイコンテントアナリシス(HCA)における薬効や安全性評価手法の確立と推進を目的として、今回パートナーシップ契約を締結。ディープラーニング技術を活用した新しい評価手法の検討も行い、3D in vitroモデルを用いたHCAソリューションのさらなる向上や普及を目指すとしている。