日東工業は、高知県黒潮町と名古屋工業大学と共同で災害時による大規模停電に備える独立電源システムを日常でも活用する実証実験を開始した。
高知県黒潮町は、南海トラフ地震の津波対策として停電時における電気確保として防災用発電機や燃料などの管理・運営などに課題を抱えており、同社が非常用電源として独立電源を提案。独立電源は昼間は太陽光発電により得られた電気を利用し、夜間は蓄電池に蓄えた電気を供給するタイプで、今回は災害時における非常用電源と平常時における電源活用とのリバーシブル運用を実証した。
農作業用倉庫でLEDライトやテレビ、ラジオなどの電源として使ったほか、スマートフォンの充電やWi-Fiの電源などに使用したいとの声もあった。
名古屋工業大学の中居助教は「燃料を消耗しない太陽光発電のため、音が静かな所と災害時まで倉庫にしまっておかないで普段からどんどん使って慣れていくことができるのも魅力」と評価した。