NECは、長期供給・長期保守、24時間連続稼働が可能なファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ」の新たなカテゴリーとして、過酷な現場環境で利用でき、無線通信に対応した「ファンレスボックスタイプ」2機種を12月9日から販売開始した。
新製品は、ファンレス設計で粉塵の侵入を抑制し、防塵性はIP5Xに準拠、製造・交通・物流現場や農場などでの利用もできる。同社のファクトリコンピュータシリーズで最小の省スペースタイプと比較して、体積を約2分の1まで小型化した。
オプションで無線LAN、3G/LTE、920MHz帯特定小電力無線の3種の無線通信モジュールを選択でき、現場環境に合わせて搭載できる。これにより、設備の稼働状況や温度・湿度などの環境を遠隔監視でき、複数の設備・センサ・IoTデバイスから収集したデータを一時処理し、必要な情報だけを転送することでシステムの負荷を低減し、リアルタイムな処理が可能となる。
CPUは、Intel Celeronプロセッサーと、より高性能なIntel Core i3プロセッサーを選択可能。大容量データの転送など高負荷な処理にも対応し、IoTシステムのエッジコンピュータ用途に適している。21年には海外認証モデルも提供予定。
同社は今後5年間で2万台の提供を目指す。