フォトロンは、高速撮影性能と独自の光学系とソフトウエアで構成される可搬型の『偏光高速度デジタル干渉計』を発売した。
同製品は、独自の偏光イメージセンサを搭載し、従来は最低3回ミラーを動かしながら得ていた物理的位相シフトを1ショット空間位相シフトに置き換えることに成功。これによりセンサの撮影速度をそのままに計測速度に適用でき、高速撮影を可能とした。従来の干渉計は静的な対象物が主な撮影対象だったが、同製品では干渉計測の対象を動的現象に広げることを可能にした。
光学系は研究向け性能向上を目的として構成をオープンとし、用途に合わせて光学系のカスタマイズが可能。また駆動部分をなくしたため、干渉計装置自体のサイズを大幅に小型化して持ち運び可能になり、調整の簡便性も備えたことで、これまでにない研究シーンで干渉計が利用可能になる。