IDEC、φ22スマートRFIDリーダ、通信プロトコル追加対応と、スタータキットの発売開始

IDECは、社員証などのICカードや、鍵の代わりとして欧州で広く使われているKEYFOBタグを読み取ることで、機械・装置の権限管理や現場での入退室管理、検査ラインの履歴管理などを実現する、φ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」を、2020年9月7日からグローバルで発売している。

KW2D_標準形
KW2D_ホルダ形

KW2D形は、水や油がかかる環境下でも使用できる高い耐環境性能と、Ethernetポートを搭載することでプログラマブルコントローラやプログラマブル表示器などの上位機器と接続がしやすいといった特徴を持つ製品。

これまでは、「MonobusTCP」という通信プロトコルにのみ対応していたが、2020年12月25日のソフトウェアのバージョンアップにより、世界トップシェアをもつ産業用通信プロトコル「EtherNet/IP」と、国内大手プログラマブルコントロールメーカなどで使われている「CC-LINK IE Field Basic」に対応が可能となった。このバージョンアップにより、国内外の電子機器との接続親和性が高まり、利便性がさらに向上。

 

また、2021年1月12日からは、KW2D形のスタータキットの発売を開始する。

KW2D形と上位機器との通信や制御を行うためには、新たにプログラムを追加する必要があることから、ユーザーがKW2D形を自社設備に導入する場合、事前に動作確認や、運用面の検証を行いたいという要望がありった。

そこで今回、活用シーンに合わせて、KW2D形本体と各種アクセサリなどを同梱した2つのキットを、定価の3分の1以下の価格となる49,800円(税抜)で提供することで、本格導入前の検証作業などを手軽に実施する事が可能となる。

 

ソフトウエアのアップデート

■「MonobusTCP」に加え、今回新たに「EtherNet/IP」「CC-LINK IE Field Basic」の通信プロトコルに対応することで、プログラマブルコントローラやプログラマブル表示器といった、さまざまな国内外の電子機器との接続親和性が向上。

 

スタータキットの内容

キット1:機械の操作制限、管理室や柵内の入室制限などを行う場合

■「KW2D形」と、小形表示器とPLC機能を搭載した「FT1A形」のセット
KW2D形で照合した結果をFT1A形でリレー出力に変換できる。

キット2:機械の操作履歴・製造ラインなどで検査履歴を記録する場合

■「KW2D形」と、プログラマブル表示器「HG1G形」のセット
作業者の名称と作業時刻を記録し、USBメモリに保存することが可能。

 

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出典:IDEC「『EtherNet/IP』『CC-LINK IE Field Basic』通信プロトコルへの追加対応と、スタータキットの発売を開始」

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