日本電子回路工業会 小林俊文 会長
あけましておめでとうございます。日本電子回路工業会(JPCA)の小林です。
昨年は、コロナ禍により、ほとんどの行事が行えなくなり、出来てもWeb開催となってしまいました。我々団体のビッグイベントの『電子機器トータルソリューション展』も中止せざるを得ませんでした。そして、今年もまだまだ影響は収まらず、知恵と辛抱でこの難局を乗り切らねばなりません。5月26日から予定しています今年の展示会は、必ず開催するという強い意志をもって、万全の準備を怠りなく進めて参ります。この展示会の中心であるJPCA Showは、開催50回目を迎えます。どうか皆様の開催へのご理解とご協力をお願いします。
さて今年の干支は丑年。丑年生まれの人は『努力家でマイペース』といわれているようですが、何事もじっくり考えて行動する性格ともいえるでしょう。60年前の丑年は、昭和36年。巨人・大鵬・卵焼きという言葉が生まれ、レコード大賞は、フランク永井の『君恋し』でした。そんな時代から考えますと、このコロナ禍が、今までの生活様式を大きく変化させてきています。今年はその変化に対応した仕組みを生み出して、作り上げていく元年といえるのではないでしょうか。足踏みをした昨年から5G、AI、IoTと新たなインフラと技術が広がり始めていく年になることを期待したいと思います。
そして、東京オリンピックの開催。どんな形で実現できるのか、まだまだ予断は許されない状況だと思います。しかし、開催できることが、今冷え切ったマーケットへの刺激や気持ちの高揚に繋がり、新たな消費を生み出してくれると信じています。
2021年には、新たな目標の設定として、今まで活動を進めてきた『ダントツものづくり』『ビジネスチャンスの創出』『BCP/BCMの推進』に加えて、今年からは、『チャレンジJPCA』と銘打って、新たに『Web化・オンライン化の導入』を進め業務の効率化を図り、収益体質を改善し、工業会活動を通じて、会員相互の親睦を図って参ります。
最後に、もう一度今年の電子機器トータルソリューション展について触れます。年々来場者数が増加し、来場登録者数は約5万人規模になってきています。今年のテーマは、『来て、見て、触れて、そして 語ろう』です。リアルの展示会と基調講演、Webセミナーを組み合わせた構成です。さらには、今までの8展に加え、4つの構成展が仲間に加わります。InterOpto、LED Japan、Imaging Japan、そして、Edge Computingです。電子回路基板を取り巻く技術をテーマに近接する分野との連携を一層強化し、より多くの幅広い分野・業界関係者が集い、実り多い展示会・講演会となるよう、関連団体との協力体制を強固にし、鋭意準備を進めて参ります。丑年にかけて『モウいいコロナは!!』
コロナに打ち勝ち、新たなステージでの業界発展を目指していきましょう。これを新年の抱負としてご挨拶申し上げます。