【2021年年頭所感】日本配電制御システム工業会「不透明な環境への対応」宇賀神清孝 会長

日本配電制御システム工業会 宇賀神清孝 会長

 

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 
年頭にあたり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し心から御礼申し上げます。
 
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、設備投資の先送りや規模縮小の動きがみられ、直近の日銀短観でも2020年度の設備投資計画は前回調査から下方修正されていました。特に、ホテルや商業施設などの民間案件については開発中止が発生する等、建設業界にとっては不透明さが増した一年でした。
 
一般財団法人建設経済研究所の建設経済予測によれば、本年度の民間非住宅建設投資は対前年度伸び率でマイナスとなることが見込まれています。前年度も伸び率はマイナスだったことから、これから会員企業を取り巻く環境は、厳しい状況になることが予想されます。
 
厳しさを増す環境へ対応するためにも、会員企業にはこれまで以上に、業務の効率化や生産性の向上を図ることで企業体質を強化することが求められます。
 
弊会でも、各種業務の効率化に向けた施策の検討、生産性の向上に向けた盤の構造、機器機材、配線等について省力化の検討を行ってまいります。また、耐熱形配電盤等認定事業では、新たな型式の創設や耐熱試験炉の新設に向けた取組みを開始しており、今年度からの運用を予定しています。
 
今後、ワクチンの開発が進むと期待されるものの、普及に時間がかかる可能性もあり、新型コロナウイルス感染症の終息時期は不透明です。このため、ウィズコロナ期が長期化することも考えられ、これを前提とした仕事の在り方について、会員企業と情報を共有しながら対応してまいります。
 
結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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