【各社トップが語る2021】中央電子「DXをチャンスに飛躍」丸井智明 代表取締役社長

中央電子 丸井智明 代表取締役社長

 

当社の創業60周年という節目の昨年4月に社長に就任した。60年前、「研究開発型製造業」として社会に貢献するという理念のもと事業をスタートした結果、今日のお客さまの評価につながり、企業を継続することができた。

現在、IoT、DX(デジタルトランスフォーメ-ション)、さらにはSDGs(持続可能な開発目標)といった言葉が聞かれるが、当社の創業時からの企業理念には、こうした社会を実現するための製品・技術開発に取り組むことが、事業として社会に貢献することであり、当社の成長エンジン・成長戦略を後押しすることにつながっている。

2021年3月期の売り上げは、前年度比で若干の売上減は覚悟しているが、まだ計画達成をあきらめていない。自動車関連や工作機械向けはマイナスだが、半導体関連や公共関連は、テレワークニーズや5Gの拡大で堅調な推移を見せており期待している。

こうした中、恒例の招待客を限定した「CECプライベート展」はコロナに配慮して、昨年10月から2カ月間にわたってリモートとリアルの2方式で開催、500人を超える来場があった。スーパーコンピュータでの実績やコロナ対策製品なども披露したが、取引先だけでなく、地域関係者や入社内定関係者などにも当社の世の中に役立っている事業姿勢を知っていただき大変好評だった。

今年の景気はすぐには良くならないかもしれないが、研究開発型製造業として、常に技術開発を止めない取り組み姿勢を維持している。今後は「モノづくり」から「コトづくり」へ一段高いレベルに引き上げて「継承と変革」を進めていく。エッジコンピューティング技術で長年培ってきたノウハウを活かし、当社の展開している全事業をDXの流れにうまく乗せて飛躍を図りたい。

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