【各社トップが語る2021】エニイワイヤ「省配線・省工数を訴求」鈴木康之 代表取締役社長

エニイワイヤ 鈴木康之 代表取締役社長

 

2021年3月期の売り上げは、新型コロナウイルスの影響もあり前年度比横ばいを見込んでいる。国内では、自動車関連が大きく落ち込んだが、物流関連が依然好調なことに加え、半導体関連の回復がより顕著になってきた。一方、海外は米中貿易摩擦や国内以上にコロナの影響を受け、落ち込みが大きかった。

コロナの影響で営業活動が制限される中、新たな販売施策として動画配信やWebセミナーなどに注力。省配線・省工数といった特徴が、人手不足、働き方改革、装置・ラインの立ち上げ時間短縮といったニーズの拡大、リモートメンテナンスや予知保全への関心の高まりに呼応した結果、センサの診える化や省配線を実現する「AnyWireASLINK」の販売は10%近く増える見込み。また、導入社数も多岐に亘る業種で拡大し、1年間で約150社増えて累計1100社を突破する見込みで、とくに物流業界で採用が拡大した。

国内では、機械メーカーや大型物流サイトへの納入が拡大し、中国でも搬送コンベアに省配線機器を採用するケースが増えている。引続きお客様のニーズに合った製品を開発中だ。さらに、ロボット向けでもケーブルの種類を問わず接続でき、ハンドの交換が簡単などの特徴が好評で、ロボットSIへの販促活動も継続している。21年の見通しは、コロナの影響で不透明ではあるが、物流は好調を継続し、加えて5Gの浸透やパソコン・スマホ等のリモート需要の拡大を背景とした半導体関連の伸長、自動車関連の回復にも期待し、売り上げを10%ぐらい伸ばす。

新製品として、IO-LinkからAnyWireASLINKへの接続ユニットを21年度に発売する。

今年3月には、Web展示ルームを公開する予定だ。今年も省配線機器やセンサの診える化で事業拡大や社会貢献に邁進したい。

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