【各社トップが語る2021】壬生電機製作所「新たな価値への挑戦」古野修 代表取締役社長

壬生電機製作所 古野修 代表取締役社長

 

市場全体がマイナス傾向の中、2020年8月期の売り上げは前年度比約10%減程度で納まり一昨年度と近い売り上げだった。新年度開始の昨年9月以降は回復を見せており、前年度と同等の売り上げで推移している。今年度は、売り上げ現状維持、利益増額で計画している。

社会変化や日本政府の取り組みは、中小企業にとって淘汰されるリスクが高まっていると予測される。当社が心がける「新しい可能性の模索」から生み出される新たな価値ある製品や技術への挑戦は、生き残るための基本であると考えている。国内にとどまらず、海外に向けて取り組んでいる。

海外での挑戦は、中国市場への電気配線用プリンタ「MP-60N」の展開が次のステップに入った。内需拡大と人件費高騰の中、省人化へのニーズに応えるこの独自製品を事務機器ではなくアフターサービスが付随する装置として販売する。ジェトロのハンズオン支援を受け、現地でのマーケティング活動をより戦略的に行っていこうとしている。支援・協力体制やサービス体制の枠組みも整いつつあり、これからが勝負である。2年後には日本でのプリンタ関連売り上げの3倍にするつもりである。

国内での挑戦は、防災や安全に関するニーズへの取り組みだ。電気設備老朽化や熟練工減少による装置操作ミスからの火災リスクが高まる中、当社の素材V0で難燃性があるLED照明の評判があがってきている。端子台と一体設計されたスリムでコンパクトなこの製品は、電気設備の現状課題に応える一つになってきた。今後もさらにニーズを掘り起こし、製品づくりに挑んでいく。

20年11月に当社は70周年を迎えた。社会変化が大きい一年だったが、当社の模索と挑戦の姿勢がフィットした時代を迎えたと言える。今後はよりビジネスチャンスを作り出すべく、挑戦を続けていく。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG