【各社トップが語る2021】フジコン「全員営業とオンライン化」大島右京 代表取締役社長

フジコン 大島右京 代表取締役社長

 

2020年度は全社テーマに「全員営業」をかかげ、営業以外の部署も当社のファンづくりと経費の最小化に取り組んできた。そのおかげもあり、苦しいなかでも20年度は黒字着地を見込んでいる。特に半導体製造装置や5G基地局向けが好調で、ロボット向けも中国市場が戻ってきた。電源関連も前年比プラスとなっている。

コロナ禍の下、全社で「オンライン化」に取り組み、生産性向上につながっている。本社ではテレワークが定着し、商談もオンライン化している。新規取引に関わる工場監査や工場見学もオンラインで行い、販売代理店との戦略会議もオンライン化したことで今まで以上の参加人数で実施でき、社内外からの反応も上々だ。また電子決裁を導入し、稟議や各種申請など回覧・押印が必要な書類もオンライン決裁にして大幅な時間節約ができ、オンラインの効果を実感した。

2021年は創業55周年の記念の年であり、100年企業に向けて大きな一歩となる1年にしたい。その礎を築くために、21年は新規受注の継続的な獲得に力を入れていく。これまで良いお客様に恵まれてきたが、これからはそこに頼るだけではいけない。新規営業専門の組織とホームページのリニューアルによって新規受注の継続的な獲得を目指す。

製品では瞬結端子台が好調で、20年はY端子と両端ねじ取付け対応の2製品を発売した。今年もラインアップを追加する予定だ。3Dプリンタを使った端子台試作サービスも新たな3Dプリンタを追加導入した。カスタム受注や小ロット生産など広げていきたい。

また昨年は、社員の健康管理に対して戦略的に取り組んでいる法人として「健康経営優良法人」の認定を受けることができた。次は上位500社が選ばれる「健康経営優良法人ブライト500」を目指したい。

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