【各社トップが語る2021】大阪自動電機「今後に生かす創意工夫」与田彰 代表取締役社長

大阪自動電機 与田彰 代表取締役社長

 

新型コロナウイルス感染症の影響が経済、社会生活全般に大きな変化をもたらしているが、当社も製品開発、生産、営業など社内全体を見直すよい機会と捉え取り組んでいる。

コロナ予防対策から、手で操作することから足で操作するというニーズが高まっており、従来の医療機器、生産設備をはじめ、その他業種などでも採用が増え、ウィルス等の消毒関連でもフット操作式が目立ちはじめている。こうした足で操作するニーズが今後も継続していくかどうかはわからないが、コロナ禍がもたらした新しい流れとして前向きに捉えている。

コロナで対面営業ができづらい中で、Web会議システムの活用は、移動の時間が省け、海外も含め距離に関係なく営業できる環境が生まれることになり効果が大きい。とくに、当社のように営業拠点を少なくしている会社にとっては効果も実感できやすい。新規顧客開拓も、ブルーオーシャン市場のやり方により、Web営業によるハンディはさほど感じていないが改善も必要である。また、コロナによりあらゆる面で時間的余裕も生まれていることから、製品開発では環境問題の一環として鉛フリー活動の推進、生産では協力工場も含めた工程の見直しを行い、オートメーション化を進めた強化で次の飛躍に備えていく。

フットスイッチの主力製品「GSシリーズ」は、Gマークに対応した洗練された飽きのないデザインに加え、足で操作するというニーズの高まりもあり販売が伸びている。さらに、バンパースイッチ等のオートメーション化による安全対策製品、さらに標準品をベースにしたカスタム品やOEM製品の販売も、当社の実績と小回りのきかした対応により好評で、売り上げに繋がっている。

今年も、会社全体での細かな活動を積み重ね、人が操作するスイッチのニーズにもより一層応えたい。

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