ジェルシステム 安井雄司 取締役 営業部長
第49期にあたる2021年4月期の売り上げは、19年秋以降の受注残もあったことなどから、上期は新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも前年同期並みで維持できている。産業機械向け、社会インフラ向けは堅調であるが、環境・省エネ関連向けはコロナで対面営業ができづらいこと、建物向けの更新需要もコロナの影響から施主が投資に慎重になって躊躇しているのが実状。ここにきて半導体関連の投資が増えていることなどから、通期では前年度に比べ大きな落ち込みもなく乗り切れそうだ。
昨年春先の緊急事態宣言時は、リモート勤務やWEB営業などの感染対策を行いながら取り組み、あまり影響を受けずに展開できた。ただ、新規顧客や海外顧客の開拓はリモートでは思うように種蒔きや水やりができない状態にあり、とくに海外はもうワンステップ高めることを昨年予定していたが、コロナで中途半端な形で止まっている。
今年からパワーモジュール市場に参入することになり、第1弾として新春からサイリスタモジュール「PWAシリーズ」の販売を開始する。独自の4段端子構造で、接続アングルによって、様々な回路に対応できるのが大きな特徴。溶接機やクレーン、UPSなどの電源向けに拡販を行っていきたい。
また、今後ダイオードモジュールやIGBT等のラインアップを拡充して行く計画だ。
SSRメーカーの機種を集約する動きがこのところ目立ってきており、互換性を求めるユーザーからの相談が増えている。SSRを製品の柱としている当社としては、こうしたニーズにもしっかりと対応していくことにも取り組む。
今年で当社は創業50周年を迎える。これまでのお引き立てに感謝し、新たな飛躍を目指したい。