IDECのφ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」が、これまで「Monobus TCP」の通信プロトコルにのみ対応していたが、ソフトウエアのバージョンアップによって、世界トップシェアをもつ産業用通信プロトコル「EtherNet/IP」と、国内大手プログラマブルコントロールメーカーなどで使われている「CC-LINK IE Field Basic」に対応可能となった。
KW2D形は、ICカードや鍵の代わりとして欧州で広く使われているKEYFOBタグを読み取り、機械・装置の権限管理や現場での入退室管理、検査ラインの履歴管理などを実現するRFIDリーダ。水や油がかかる環境下でも使用できる高い耐環境性能と、Ethernetポートを搭載することでプログラマブルコントローラやプログラマブル表示器などの上位機器と接続しやすいといった特徴がある。今回のバージョンアップにより、国内外の電子機器との接続親和性が高まり、利便性がさらに向上。
また、1月12日からKW2D形のスタータキットを発売開始した。活用シーンに合わせて、KW2D形本体と各種アクセサリなどを同梱した2つのキットを、定価の3分の1以下となる4万9800円で提供。本格導入前の検証作業が気軽に実施できる。