産業用センサメーカーのオプテックス・エフエー(京都市下京区)は、2020年10月から12月にかけて募集した『第七回 現場川柳』の受賞作品を発表した。
「現場川柳」とは、同社が定め日本記念日協会の認定を受けた「センサ(10月3日)の日」を記念し、ものづくりに関わる製造・開発設計・物流・営業などの“現場”にまつわる川柳を募集する企画。
第七回となる今回は、応募総数9113作品の中から、製造業にも普及が期待されている「5G」(第5世代移動通信システム)を使って、社内の口コミの速さを表現した「 『社長来る!』 情報速度は 5G 」が大賞を受賞した。優秀賞や入賞作品には、コロナ禍におけるものづくり現場やテレワークを表現する句が多くノミネートされている。
選考は、特別選考委員で元エンジニア漫画家の見ル野 栄司(みるの えいじ)氏と社内選考委員により、厳正なる選考を実施。大賞の他に、見ル野賞(1作品)、優秀賞(3作品)、入賞(10作品)を選出している。
また、2021年も10月3日から『第八回 現場川柳』の作品募集を実施予定。
メカニック 機械を呼ぶ時 「この子はね」
(空師さん)
コンベアを 流れる品で 知る曜日
(SKかぴさんさん)
匠から オタクに変わる 巣ごもり中
(直蔵さん)
指の腹 サブミクロンの 測定器
(辛吉さん)
換気不要 現場はいつも 吹きさらし
(たんたんさん)
ペーパーレス 普及のための 説明書
(満福太郎さん)
帰さない 言われてみたい 現場以外
(紙飛行機さん)
もう無理や お前なしでは 空調服
(現場太郎さん)
不良出し 苦情の山で ソロキャンプ
(風信子さん)
旋盤を 止めて聴きたや 蝉の声
(油売りさん)
コロナ禍が終わってから、現場で行いたいことは?
現場川柳の応募時に行なったアンケートより一部回答を紹介。
●多数あった回答
「飲み会」「歓迎会」「同僚とのお昼ご飯」
●現場ならではの回答
「設備出荷後の打ち上げ」「ラジオ体操」「お昼休みのバレーボール」「社会科見学の受け入れ」「休憩室での納会」「もぐもぐタイム」「現場のプレハブで酒盛り」「倉庫で肝試し」「社歌の大合唱」
●コミュニケーション系の回答
「コロナ終息記念バーベキュー大会」「マスクを外して職場で談笑したい」「休憩時間に円陣組んでたばこを一服」「仲間全員とハグ」「のんびりみんなでお茶会」「向き合ってお昼ご飯」「おばちゃんとハグ」
●その他
「あまびえ祭り」「マスクへの感謝祭」「マスク供養」
特別選考委員 見ル野 栄司(みるの えいじ)氏プロフィール
漫画家。日本工学院専門学校メカトロニクス科卒業。半導体製造装置などの設計開発の会社に 10年勤務した後に、漫画家としてデビュー。ベストセラーの著作に、理工系ものづくりの人々の姿を描いたコミック エッセイ「シブすぎ技術に男泣き!」(中経出版)など。
現在、週刊プレイボーイにて「秘密組織プレイメーソン」、月刊インターフェースにて「僕たちラズパイ団」、漫画オンウェブにて「1勝22敗1分け」、ファブクロスにて「ミルノラボ」など好評連載中。有料メルマガ「シ ブすぎ技術秘話」を毎週配信中。
■見ル野 栄司ウェブサイト