岡本無線電機 岡本崇義 代表取締役社長
2021年3月期の上期売り上げは、covid-19の影響から世界的なロックダウンなどの動きもあり低迷。下期に入る頃から回復傾向にあり、最悪期は脱した感はあるが、このまま進むかは不透明だ。自動車、半導体製造装置、マテハン関連は良くなってきているが、部材の納期が逼迫しだしている。
昨年は、車載、医療、エネルギーの3市場に引き続き注力したことに加え、通信、センサ関連部品も集中して取り組んだ。また、通信商材、車載、エネルギー関連も数年後に備えて種まきを進めているが、商談も出てきており、着実な刈り取りに向けご要望にお応えできるように取り組む。
21年はcovid-19の動き次第であるが、20年よりは上向くと考えている。自動車、通信関係でモノ不足との声が多数聞かれ、設備投資にも動きが出てきている。半面、部品供給が難しいアイテムも出てきており、どこまで上向くかは不透明だ。
今年も引き続き車載、医療、エネルギーに注力し、ロボットやAI関連にも狙っていきたい。モノ作りに対して、生産設備を納入するといった、マニュファクチャリングシステムの提供も少しずつできるようになってきており、新しいお客様にも興味を持っていただけるご提案ができている。昨年は展示会が中止になり、新しいお客様へのPRができなかったが、今年はIoT/5Gソリューション展、電子機器トータルソリューション展に出展するほか、オンライン展示会も開催する予定だ。
昨年の創業80周年を迎えたが、今年は新たな一歩を進める年として、先行き不透明な中ではあるが、全社で力を一つにして取り組み、着実に歩みを進めていきたい。お客様、仕入先様に我々の付加価値を認めていただけるように技術力をつけ、お客様のお客様が求めている「コト」を考えながらご提案できるようになっていくことを目指す。