太陽ホールディングス(東京都豊島区)は、「第15回電子回路世界大会(ECWC)」(2020年11月30日〜12月2日開催)において、最高賞を受賞した。また、子会社の太陽インキ製造(埼玉県比企郡嵐山町)は、メリットアワードを受賞した。
電子回路世界大会(ECWC)は、世界各地で3年ごとに開催される、国際PCB(プリント基板)シンポジウム。ECWCは、国内のPCB産業と経済活動を、各国・地域に促進することを目的としており、同業者の学習を奨励し、世界のPCB需要、PCB製造プロセス、5G、自動運転、スマートワールドなどのトレンドの変化する市場ダイナミクスにより良く対処するための技術を提供する貴重なプラットフォームを提供している。
【ゴールドアワード(最高賞)】
発表テーマ:「 Development of novel low temperature curable positive tone photosensitive
polybenzoxazole with high reliability 」
受賞者:太陽ホールディングス株式会社 研究本部 福島智美、秋元真歩、Lim Yeonjeong
発表論文概要:ファンアウトウェーハ/パネルレベルパッケージの銅再分配層(RDL)の誘電体層として開発された低温硬化性のポジ型感光性ポリベンゾオキサゾール(PSPBO)の課題であった、低耐熱衝撃性、低接着性を克服した、新規低温硬化性ポジ型感光性ポリベンゾオキサゾールについて論じたもの。
【メリットアワード】
発表テーマ:「 Development of organic inorganic composite materials for 5 G application 」
受賞者:太陽インキ製造株式会社 先行技術プロジェクト 竹村美里、高明天、志村優之
発表論文概要:5G以降の高速通信向けの電子部品の材料に要求される、高周波帯において高透磁率かつ低損失という磁気特性を持つ新規磁性材料について論じたもの。今回発表した新規磁性材料は、太陽インキ製造の熱硬化樹脂の技術を最適な磁性体と組み合わせる事で、5G向けに要求される磁気特性を持ちながら良好な作業性と信頼性を併せ持つ。
出典:太陽ホールディングス「第15回電子回路世界大会(ECWC) で太陽ホールディングスが最高賞、太陽インキ製造がメリットアワードを受賞」