安川電機のインバータの累積出荷台数が今年1月で3000万台に達した。1974年に世界初のトランジスタインバータを出荷して以来、モータ制御を強みとしながら、79年ベクトル制御、85年デジタル制御、IGBT駆動、94年ASIPM駆動など、いずれも世界初の革新的なドライブ技術を搭載した製品を発売してきた。また、2000年〜06年には3レベル制御、マトリクスコンバータなど、世界で同社のみが汎用インバータとして製品化しているドライブ技術を提供している。
16年からは、機械設備を止めない異常予兆といったソフト面の付加価値を搭載した「GA700、CR700」をはじめ、19年からは小型・高性能の「GA500」の販売を開始した。
同社では、これからもインバータの高速・高応答化という性能向上に加え、モータ制御を通じて機械の稼働状況を高速でモニタリングし、これらの情報から、高い生産効率、高い品質、止まらない生産を実現するデジタルデータソリューションを提供できる製品を目指す。
なお、インバータはグローバルの5拠点(日本、アメリカ、中国、欧州、インド)で生産、4拠点(日本、アメリカ、中国、欧州)で開発を行っている。