コグネックス(東京都文京区)は、2次元画像処理のように誰でも簡単に設置して使うことができる3次元画像検査システム「In-Sight 3D-L4000」を2月1日から発売した。
同製品は、3次元レーザー変位センサを組み込んだコントローラ一体型のスマートカメラで、これまで煩雑で難しいとされていた3次元画像検査を簡単に使えるようにし、生産ラインでの外観検査や数量検査等を迅速で正確、コストパフォーマンス良く実行できる。
「誰でも使える」特長として、設定がとてもシンプル。プログラミング言語がいらず、グラフィカルなUIと使い慣れたスプレッドシートで設定ができ、画像処理の専門家でない、製造現場の人でも簡単に使うことができる。また、通常の3次元画像検査ではカメラとは別にコントローラが必要だが、同製品はコントローラ一体型なのでラインの上部にカメラを取り付けるだけ。設置場所や配線を気にせずに設置できる。これまでは設置から使いはじめまで1・2時間かかっていたところを、同製品では10分程度で使い出すことができる。
さらに、画像検査装置は設置精度が甘かったり、使っているうちにカメラ位置が変わると認識精度が悪くなるが、同製品は傾いても画像がゆがまない上、キャリブレーションも専用治具を流して認識するだけで補正が可能。常に正確な計測を実現している。またスペックルフリーの青色レーザーでノイズ影響も最小化している。
自動車やエレクトロニクス、食品、日用品など多様な業界で利用でき、EV用バッテリ外観検査やICチップがトレーに正確に載っているかどうかのキャリア検査、食品ではドーナツの数量と体積を認識してバラツキをチェックする品質検査等に使われている。