フエニックス・コンタクト(横浜市港北区)は、屋外設置対応の小型ハウジングにDC電源・PoEスイッチングハブ・AC入力サージ保護機器を一体化し、ポートごと90Wまで給電可能なPoE++準拠のスマートカメラボックスを発売開始した。
同製品は、遠隔監視アプリケーションで使用される、監視カメラ等のPoE機器の通信接続に必須な機器を、小型で耐衝撃性の高い、防塵防水ハウジングに一体化し、設計や設置の工数を削減するオールインワン・ソリューション。機器類はあらかじめ内部接続されており、盤内の電源系統の配線が不要。管理機能を使ってPoE供給をリモート制御も可能となっている。
Ethernetケーブルで通信と電力供給が可能なPoEの最新規格PoE++ (IEEE 802.3bt)に対応し、1ポートあたり最大90Wまでの給電が可能。カメラに限らず、旧規格対応機器を含む多くの種類のPoE対応機器と1本のケーブルで通信と電力のやりとりができるようになる。DC電源・PoEスイッチングハブ、AC入力サージ保護機器を内蔵しながら小型軽量で、ハウジングは防塵、防水、耐衝撃性能を備えている。必要な機器類を全て内蔵して多くの配線が不要になるほか、別体のマウントアダプタにより一人でも簡単・短時間で壁やポールに取り付けも可能。
またギガビット対応PoEマネージドスイッチングハブを内蔵し、PoE出力の自動監視制御(ウオッチドッグ)も可能。上位側ネットワークの冗長化も容易に実現。追加機器取付用のDINレール・24V電源ポートを装備して拡張も可能となっている。