河村電器産業(愛知県瀬戸市)は、停電時に商用電源から蓄電池などの非常用電源に自動で切り替える「自動切替開閉器EZO 1-63J(60Aタイプ)」を発売した。
2019年の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の終了に伴い、家庭で発電した電気エネルギーを電気自動車や蓄電池などと組み合わせて利用する「自家消費」が注目されている。
そこで、同社では今回の製品を開発、夜の停電時でも住宅用分電盤の設置場所まで行くことなく、自動で非常用電源に切り替えて、電気を使うことができるようにした。
停電時には非常用電源へ、復電時には商用電源へ自動的に切り替わる。主幹ブレーカの一次側に取り付けることで全負荷回路の電源を切り替え、全ての電気機器が使用可能となる。また、切り替え動作開始までの時間を、蓄電・発電システムに合わせて3秒、1分、6分から選択できる。手動操作時でも、ハンドル操作により簡単に非常用電源への切り替えが可能。
蓄電池システムメーカー、ハウスメーカーなどへ販売し、初年度1万台の販売を目指す。