横河電機は、ジルコニア式酸素濃度計/高温湿度計の変換器「ZR802G」を3月8日から発売した。販売価格は、単品で45万円、検出器(ZR22G=37万円)と組み合わせて使用する。販売目標は2021年度2600台。
新製品は、同型の従来製品(ZR402G)を機能強化し、従来製品の操作性や高信頼性を継承しつつ、センサの劣化診断機能とデータログ機能の追加、通信規格の拡充をした。
センサの劣化診断機能として、センサが劣化すると抵抗値が上昇する機能を利用。定期的に抵抗値を測定することでオペレーターは巡回点検をせずにセンサの交換時期を把握することができる。
しかも、校正に校正ガスを使用しないでセンサの劣化を自己診断するため、ガス補充のための巡回も不要になり、 操業への影響を最小限に抑えた運用でコスト削減にも貢献する。
また、不具合発生時の原因究明にエラーやアラームの履歴、センサの抵抗値のトレンドグラフを画面上に表示させて、異常個所を確認することができる。
さらに、SDカードを使って日時や酸素濃度などの測定値、設定値や校正値などの保守データなどが出力可能で、メンテナンスレポート形式のファイルも出力することができる。
通信規格は、HART、Modbus RTU、Modbus TCPの3 種類に準拠し、用途に応じて使い分けられる。