▼産業用汎用電気機器、2021年1月度出荷額、32カ月ぶりの前年超え
日本電機工業会(JEMA)によると、産業用汎用電気機器の1月度出荷実績は、前年同月比0.7増の626 億円となり、32ヶ月ぶりの前年同月比となった。電子部品、半導体向けで堅調なサーボモータ・サーボアンプ、PLC、汎用インバータ等の輸出が好調。国内は需要減が継続している。
回転駆動機器は231億円で6.1%増。サーボモータ・サーボアンプが3カ月連続の増加。国内出荷は減少が続くが、輸出向けが8カ月連続で増加した。
配電・制御機器は263億円で4.2%減で11カ月連続の減少。PLCは輸出が3カ月連続で増加し、国内出荷は苦戦しているが、全体では9カ月ぶりの増加に転じた。
▼半導体製造装置、3カ月平均販売高は前年同月比6.3増で好調続く
日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、2021年1月度の日本製半導体製造装置の3カ月平均販売高は、前年同月比6.3%増の1807億8400万円。前月比でも1.9%増となった。FPD製造装置は、前年同月比1.1%増の445億1000万円。前月比からは5.5%減少した。
▼工作機械、2021年1月分受注は前年同月比9.7%増と回復基調
日本工作機械工業会によると、2021年1月分の工作機械の受注総額は、前年同月比9.7%増の886億2700万円と着実に戻ってきている。うち外需は622億2200万円で21%増と硬調だが、内需は10.8%減と厳しい状況が続く。
仕向地別では中国が139%増、韓国が40%増、台湾が23%増と東アジア各国は軒並み好調。タイは3.5%増、マレーシアは357%増、シンガポールは87%増と東南アジアも順調で、アジア全体でも82%増となった。ヨーロッパは13%減、北米もアメリカが26%減と回復が遅れ、22%減となっている。
21年累計では、受注総額9018億3500万円で26.7%減にとどまった。
▼配電盤・分電盤・制御盤、2021年12月は2.8%増
日本配電制御システム工業会によると、2020年12月度の閉鎖形配電装置(特高・高圧・低圧)、分電盤(産業用・住宅用)、監視制御装置・その他の制御装置の合計金額は625億6900万円で、前年同月比2.8%増となった。
特別高圧・高圧配電盤 が6162面 ・145億4600万円で7.1%増。住宅用分電盤が19万6348台・27億7400万円で5.1%増。監視制御装置が3万6081式・227億500万円で6.9%増となった。低圧配電盤は0.2%減で前年並み。産業用分電盤は11.9%減だった。