大崎電気工業は、TRUST SMITH(東京都文京区、トラストスミス)、エイビット(東京都八王子市)と共同で、製造現場におけるローカル5Gソリューションの開発に取り組む。第1段として、4月からスマートメーターの主力拠点である大崎電気工業の埼玉事業所(埼玉県三芳町)で、スマートメーターを活用した設備監視とこれまで難しいとされていたローカル5Gに接続した無人搬送車(AGV)のフロア移動を可能にし、工場施設全体のスマート化実現を目指した実証実験を開始する。
埼玉事業所にローカル5Gの基地局を設置し、トラストスミスがAIを活用した自走式AGVの開発、エイビットがローカル5G通信機材の開発を担当し、製造現場における低コストで簡易なローカル5Gソリューションの開発に取り組む。
実証実験の内容は、高粒度で電力データを伝送可能なスマートメーターを活用した設備監視、AIを活用したAGVによる自動障害物回避、工場のレイアウトに応じた柔軟なAGV制御、AGVにカメラを搭載し、映像データを解析、フロアをまたぐAGVの移動の実現、AGV以外の既存の機器もローカル5Gに接続し、データ収集・解析など。
ローカル5Gは、超高信頼・低遅延であることからリアルタイムにAGVの制御が実現でき、大量のスマートメーターやAGV等などを多数同時に接続可能になる。また、工場からの情報漏洩を防止し、機器の安全な稼働も実現できるなどの利点がある。