アズビルは、藤沢テクノセンター(神奈川県藤沢市)に新しい実験棟2棟を建設する。2021年春に着工し、22年5月末に竣工する予定。投資金額は合わせて70億円(実験棟1が40億円、同2が30億円)を計画。いずれも次の成長に向けた先進的なシステムソリューションやデバイスの開発を加速するための技術開発環境の整備・強化するのが目的。
実験棟1は、従来の老朽化した実験棟を解体し、建築面積2320㎡、6階建て延べ面積1万721㎡の規模。昨今のワークスタイルに合わせたカフェ型のワークスペースなども整備し、社員の執務空間は集中して思考する場所と気分転換できる場所をバランスよく配置している。
実験棟2は、建築面積 1336㎡、3階建て延べ面積 4217㎡。開発・生産用のクリーンルームを設置し、同社のセンシング技術の要であるMEMSセンサの開発施設および計測標準施設を整備している。
同社は19年に、湘南工場(神奈川県寒川町)を高付加価値生産実現するマザー工場として新生産棟を本格稼働しているが、藤沢テクノセンターはクラウドや AIを活用した先進的なシステムソリューションや高機能・高精度なデバイスの開発力を一層強化するためのazbilグループの中核研究開発拠点としていく。