横河計測(東京都八王子市)は、世界最高クラスの電力測定精度を持つプレシジョンパワーアナライザ「WT5000」の機能を拡張し、 外部電流センサー入力専用の「760903電流センサーエレメント」を開発、4月6日から発売した。価格は、本体価格が75 万円、電流センサーエレメント(1電力入力あたり)33万円。海外を含む販売目標は、2021年度750台、22年度900台。
入力エレメントとして、従来の電流直接入力が可能なエレメント 760901(最大30A)、760902(最大5A)に加え、今回大電流を小電流に変換する外部電流センサー入力専用の「760903電流センサーエレメント」を追加した。センサー用電源供給機能を搭載しているため外部電源が不要になり、評価システムの構成がシンプルになる。
また、外部電流センサーとして、同社のAC/DC電流センサー「CTシリーズ」を利用すると、最大2000Armsの大電流測定が可能になる。さらに、専用ケーブル(3・5・10m)を用いることで、厳しいノイズ環境でも高精度に測定ができる。特に、外部電流センサーを用いた測定では、センサー入力出力間に存在する位相差で測定精度に影響をする場合があったが、内蔵の補正機能でより一層高精度な電力測定が可能になった。