安川電機の2021年2月期連結決算は、売上高3897億1200万円で前年度比5・2%減、営業利益271億8000万円で同12・3%増、税引前利益271億7200万円で同10・3%増、当期利益189億2700万円で同21・5%増となった。
セグメント別売上高、営業利益は、モーションコントロールが1760億1400万円(前年度比2・5%減)、245億7600万円(同19・6%増)、ロボットが1394億9400万円(8・3%減)、69億700万円(同6・2%増)、システムエンジニアリングが507億6300万円(同8・6%減)、10億300万円損失(同14億9900万円悪化)、その他が234億4000万円(同2・8%増)、3億100万円(同3億2100万円改善)。
モーションコントロールは、ACサーボモータ・コントローラ事業が中国において5Gや新エネルギーなどニューインフラ関連の需要増加により売り上げが伸長したことに加え、グローバルでスマートフォンやデータセンタ向けなどの半導体・電子部品需要が旺盛で販売が堅調に推移。インバータ事業は米国のオイル・ガス市場が大きく落ち込んだ。ロボットは主要市場である自動車が期末にかけてグローバルで設備投資が回復したものの、上期において新型コロナウイルスの影響を大きく受け売り上げが伸び悩んだ。一方で半導体ロボットの販売が堅調に推移し、一般産業分野においても中国を中心に自動化ニーズの拡大を背景とした設備投資の動きがみられた。
22年2月期は、売上高4300億円(前年度比10・3%増)、営業利益420億円(同54・5%増)、税引前利益433億円(同59・4%増)、当期利益317億円(同67・5%増)を予想。