渡辺電機工業(東京都渋谷区)は、LTE-M通信に対応した電池駆動式の電力パルス計測ユニット「WLMシリーズ
を開発、4月1日から受注を開始した。標準価格は9万8000円から。3年後1万台の受注を目指す。
新製品は計測システム構築で課題となる通信コストを低減し、電源配線不要でフィールドに点在する拠点のデマンド監視などを遠隔で行えるもの。
計測システム方法は、電力取引用計器からパルス信号を計測しデータをクラウドに送信。電力パルス計測ユニット本体に搭載のデマンド監視機能と警報通知機能を使ってリアルタイム性の高いデマンド監視を行う。デマンド異常時には、警報通知と合わせて、クラウド側にはデマンドの推移や予測値などを送信でき、詳細な情報を認識できるようになっている。
通信には、通信費用が安価なLPWAの中でも通信キャリアが提供するLTE-Mを採用しており、広範囲をカバーした通信エリアで信頼性の確保とコスト低減を両立している。また、低消費電力のため電池駆動で約5年間メンテナンス不要で動作し、ACアダプタでの使用も可能。
今後は、CT電力計測ユニットやAI/DI複合ユニットのラインアップも予定。さらに、2021年10月からはデータ管理プラットフォーム「watanabeクラウド」の提供も予定している。