コンテックは、Raspberry Pi(ラズパイ)をFA と計測制御の分野で活用するためのHATサイズボードを7種類開発し、「CPIシリーズ」として発売する。
ラズパイは、2012年に手軽にコンピュータサイエンスを学べるコンピュータを目指して開発され、累計3700万台以上の出荷数を誇る一大コンピュータプラットフォームとなっている。学術だけでなく、産業分野にも広がっており、2018年6月時点で月産台数の60%が産業用途で使われている。
ラズパイはHATと呼ばれる拡張ボードを使って機能追加が可能だが、HAT仕様ではスタックできるボードが1枚のみのため、システムごとにI/O点数が異なり多種多様な信号を扱う必要のある計測制御の分野には適用が困難という課題があった。
それに対し同製品は、HATの仕様を拡張した多段接続対応のHATサイズボードとなる。また産業用コンピュータの可用性・保守性を付加する汎用RAS機能拡張ボードも開発し、ラズパイの応用シーンを広げようとしている。
2021年夏にはアナログ入力、アナログ出力、温度センサ入力、カウンタを発売する予定。