フエニックス・コンタクトは、エッジコンピューティングに必要な機能が即利用可能なファンレスの産業用小型エッジPC「EPC 1500シリーズ」を発売した。
同製品は、IT/OT融合を可能にするPLCnext Technologyをベースとし、IT技術者のOTアプリケーション構築やOT技術者のIT技術活用ができるようになっている。具体的には、PLC用言語だけでなくC++,C#,MATLAB/Simulinkによるリアルタイム処理、Pythonなどの高級言語からも計測制御データに直接アクセス可能。Linux上のオープンソースソフトウエア(GitHub他)、第三者開発ソフトウエア(PLCnext Store他)、I/Oシステムなどの製品を使ってIT/OT両方向にシステム拡張が可能となっている。
また、エッジコンピューティングに必要な機能がエッジコクピットGUI画面で一元管理され、プリインストールされたNode-RED上では、時系列データベースや最新の計測制御データとのやりとり、演算、クラウドとの通信といった動作記述が主に視覚的に表現できる。
クラウド接続に関しても、自社のPROFICLOUDだけでなくAmazon Web Service、Microsoft Azure、Google Cloudといった主要クラウドにも容易に接続可能。このほか、時系列データベースInfluxDBがインストール済で、ローカルデータ保存、データ管理、ダウンサンプリング、長期収集対応、アラーム処理、Chronografによる視覚化も可能となっている。エッジデバイスに適したコンテナ、コンテナ管理ソフトウエアが利用可能でアプリケーションのインストールが容易となっている。
ハードウェアは、W99xH92xD46/63mmの小型ファンレスボディで、DINレールと壁取付に対応。耐環境性が求められる狭小な設置環境でも連続動作が可能なエッジPCとなっている。
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