シュナイダーエレクトリックは2021年の事業戦略を発表し、「デジタル&電力」「スマート&グリーン」をキーワードに、少子高齢化や国土強靭化、脱炭素化に注力し、日本企業に対するサステナビリティとデジタル化の推進をサポートしていく。特にFA分野ではPro-faceを中心にIoTソリューションを展開していくことを明らかにした。
FAなどインダストリー事業部では、新たに角田裕也氏がバイスプレジデントに就任し、IoTソリューションの提供を強化していく。
HMIの先駆けで旧・デジタル時代から高いシェアと競争力を持つPro-faceについて、従来の設備や機械に取り付けるHMI・表示器としての活用だけでなく、設備や機械、フィールド機器とクラウドや基幹システム等上位システムの中間に位置し、データ活用で重要な領域となる「エッジ」での活用を推進。HMIからIoTブランドとしてのPro-faceへの昇華を進める。
今後はPro-faceを柱とし、IoTプラットフォーム「EcoStruxure」、2017年に買収した産業用ソフトウェアAVEVAとの組み合わせを通じて、DXのトータルソリューションを提供していく。そのための製造業向けビジネスを行なっているシステムインテグレータ等との連携・強化を進める。
また同社の強みとして、旧デジタルの時代から連綿と続く国内の販売代理店を中心とした販売チャネル、国内でのキッティングや修理などのサポート体制があり、それらのサポート・品質・納入体制を活かしながら、グローバル企業としての世界規模のサポート力を活かしていくとした。