グローバルインフォメーションが取り扱う「食品加工装置の世界市場(2021年~2028年)」 (Grand View Research, Inc.)によると、食品加工機器の市場規模は、2020年の555億ドルとなり、2021年から2028年にかけては年平均成長率6.1%で拡大すると予想されている。
人口の増加と一人当たりの可処分所得の増加により、肉や鶏肉の需要が増加し、加工品の消費が拡大する。ベーカリー・菓子、食肉、魚介類・家禽類、乳製品、穀物などの様々な用途に広く利用され、特にアジア太平洋地域での利用拡大が期待される。
アジア太平洋地域などの発展途上地域の食品・飲料市場は、人口の増加、海外からの直接投資の増加、可処分所得の増加、嗜好の変化などにより、今後数年間で大きく成長する見込み。中国、インド、インドネシア、マレーシア、日本などではレジャー用食品の需要が増加している。
中東地域でも需要は拡大しており、特に石油産業への依存度を減らす政策から食品・飲料などの産業への投資も増加している。
また世界的に食品への安全ニーズが高まっており、汚染防止対策の強化や食品ロス減少が推進されている。その解決策として食品加工機械への期待度が高まっている。