CKD、武蔵精密工業とリチウムイオン電池の製造装置で共同開発

CKD株式会社(愛知県小牧市、梶本 一典代表取締役社長)は、武蔵精密工業株式会社(愛知県豊橋市、大塚 浩史代表取締役社長)とリチウムイオン電池(LIB)の高容量化、長寿命化、安全性向上を実現するロールtoロール方式のリチウムプレドープ装置の製造・販売事業化に向けて共同開発を行う。

リチウムプレドープ技術は LIB の正極、負極の容量バランスを考慮した効率的なセル設計を可能にし、性能改善や差別化に有効とされている。今回のリチウムプレドープ装置は、現在の液系LIB に対して画期的なソリューションを提供し、LIB性能の大幅向上に貢献する。

リチウムイオン電池用捲回機の分野で培ってきたCKDの電極搬送技術と、電解液中で電気化学的に所定量のリチウムを電極に挿入する武蔵エナジーソリューションズ株式会社(山梨県北杜市、髙橋 航史代表取締役社長)のプレドープ技術を統合し、これまで難しいとされてきたLIB 製造プロセスへのプレドープ技術の導入を実現する。

これにより、LIB の正極材として使われている希少金属の使用量を低減でき、負極側の劣化反応を抑制することで LIB のサイクル寿命が延長する。また、設計によってLIBへのリチウムプレドープ化によりエネルギー密度を 20〜40%程度向上させ、LIBのサイクル寿命を3〜4倍程度伸ばすことが可能となる。

https://www.ckd.co.jp/newsrelease/7711/

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