日本ロボット工業会のロボット受注・生産・出荷実績(会員ベース)によると、2021年1−3月期のマニピューレータ・ロボット受注台数は6万6905台(前年同期比55.2%増)、受注額が2459億9400万円(43.2%増)。生産台数は5万9081台(29.6%増)、生産額が2074億2100万円(22.1%増)、総出荷台数は6万665台(29.0%増)、総出荷額は2143億7600万円(24.7%増)。特に輸出が好調で、大幅な増加となった。
輸出の総出荷台数は39.0%増の5万490台、総出荷金額は37.7%増の1640億3600万円。仕向地別ではアジア向けが1173億6000万円。うち中国向けが839億8700万円となり、いずれも過去最高となった。北米向けは267億8000万円で前年を上回ったが、ヨーロッパ向けは150億5900万円で前年割れ。ヨーロッパの回復はもう少し先の様子。
国内は4.7%減の1万175台、4.6%減の503億4000万円と低調。国内の業種別出荷では、市場の3割強を占め、需要の中心となる自動車業界が3478台(4.8%減)、177億3400万円(1.9%減)と前年割れ。同じく需要の3割弱を持つ電気機械向けは3024台(5.1%増)、133億3500万円(6.9%減)。金属加工機等の機械向けは836台(19.6%減)、37億2700万台(21.7%減)と大幅苦戦している。
用途別では、マテハン用は輸出台数が前年の2倍と絶好調。全体でも1万8900台で76.1%増となった。溶接ロボットも輸出好調で、35.1%増の1万2152台。組み立て用は国内、輸出ともに前年を上回り、16%増の1万487台となった。