組込開発支援パッケージの開発・販売のアイ・エル・シー(広島市南区)は、Ethernet TSNの条件に合わないEthernet以外の通信が混在するするシステムでも時刻同期を実現可能とする機能を搭載した、全ての入力と出力のタイミングが同期した調和型協調制御を可能にするソフトウェア「組込みシステム用高度協調制御プラットフォーム」を発売した。
工場や製造現場の機器をネットワークでつないだシステムが増えるなか、それをスムーズに動作させ、正確な予知や状況把握するには、各機器の時刻が同期して、同じタイミングでデータ取得が必要とされる。それを実現するものとして、Ethernet TSN(Time Sensitive Networking)が注目されている。
通常、Ethernet TSNの時刻同期機能は基準時刻を提供する時刻サーバを各機器が参照すること各機器をEthernetでつなぐことで実現されているが、Wi-Fiやシリアル、CANなどEthertnet以外の通信が混在するシステムでは時刻同期ができない。それに対し同製品では、ネットワークでつながれた各機器の時刻を同一に合わせる(同期させる)機能を搭載。時刻サーバー不要で時刻同期を可能となっている。