グローバルインフォメーションが取り扱う市場調査レポート「世界と中国のCNC工作機械産業の分析 (2020年~2026年)」 (ResearchInChina)によると、世界のCNC工作機械市場では、日本のマザックが52億8,000万ドルで第1位、ドイツのTRUMPFが42億4,000万ドル、DMG森精機が38億2,000万米ドルと続いているとした。
工作機械の主な生産国は、中国、ドイツ、日本、アメリカ。ドイツは、ハイテクで精密、洗練された実用的なCNC工作機械とその付属品を重要視しています。様々な機能部品の研究開発と生産に高度に特化しており、品質と性能の面では世界の最先端に位置している。日本はCNCシステムの開発に力を入れており、工作機械メーカーは上流の材料や部品の配置、コア製品の統合開発に注力している。米国は、CNC工作機械の設計、製造、基礎科学研究において強い競争力を持ち、中国の工作機械産業はスタートは遅かったものの、急速に発展し、技術や市場規模が大きく成長している。
特に中国は世界最大の 工作機械の生産者、販売者、消費者となっており、市場に対する感度が高く、販売やサービスへの対応も速くなっている。自動車、航空宇宙、造船、電気機器、建設機械、3C産業など中国のハイエンド製造業では、CNC工作機械の高性能化、高精度化が求められており、その需要と市場規模は着実に拡大していくことが予想されている。
中国のローカルCNC工作機械は大幅に高まっているが、先進工業国に比べてまだ大きく遅れている。ハイエンドCNC工作機械の現地化率も6%にとどまっている。しかし、将来的にはローカル企業が代替するチャンスと捉えている
中国の地域別では、華東地区が圧倒的に多く、2019年のCNC工作機械の市場規模は1805億人民元に達し、全国で55%のシェアを占めている。2位の華中・華南は624億6,000万元で19%のシェア。中国北東部、中国北部、中国南西部、中国北西部の市場規模は、それぞれ389億2,000万人民元、235億4,000万人民元、170億人民元、45億8,000万人民元となっている。