日東工業は2023年中期経営計画を策定し、23年度のグループ連結売上高1500億円、連結営業利益130億円、ROE7.0%以上を目標に掲げた。24年度以降の成長に向けた準備に重点を置き、22年度からコロナ禍不況の回復を見込み、23年度までに感染拡大前の水準まで業績を回復させることを目指す。
特に盤やキャビネットに関連する電気・情報インフラ関連 製造・工事・サービス事業では、21年度連結売上高768億円を23年度に855億円、連結営業利益を96億円から99億円の実現を目指す。
配電盤事業は、日東工業、新愛知電機製作所、ECADソリューションズ、大洋電機製作所、南海電設のグループの技術とノウハウを結集し、配電盤・コンポーネンツの強化と、見積から納入まで連携した効率的な仕組みの構築によるユーザー利便性の向上、アフターサービス機能の強化で老朽化した既設製品のリニューアルを切り口とした新たな提案を強化する。
キャビネット事業は、マーケティング強化とキャビスタの対応範囲拡大、ECADとキャビスタ連携の強化、新設する瀬戸工場の生産体制構築などを進める。
情報通信関連では、Society5.0の強靭な情報通信インフラの構築に向け、幅広い商材で対応領域の拡大と、販売Webツールの強化、栃木野木工場を基点とした次世代の生産体制構築を目指す。
海外事業では、事業の集中と選択、グループ連携によるシナジー創出と、配電盤とコンポーネンツの両輪ビジネス展開の確立等を行う。
新規事業では、持続可能な社会の実現に向け、EVインフラやエネマネ、防災・減災、働き方改革等に対して新しい技術や視点の製品・サービスを提供し、事業領域を拡大する。