ヤマハ発動機は、高速・高精度を両立させたハイエンドクラスの電子部品実装工場向け3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi-V」を7月1日から発売する。
同製品は、2次元検査、3次元検査、4方向アングル画像検査を1台に搭載したベストセラー機種となる3Dハイブリッド光学外観検査装置「YSi-V」の上位機種として開発。
新開発の検査ヘッドに新たに0201サイズ極小チップ部品に対応する5μm分解能のレンズを追加し、照明も一新して輝度を上げ、フレームレートを高めた業界最速の高速・高解像度のカメラを搭載。高性能GPUで画像処理能力も高速化し、従来機比で7μm時約2倍、12μm時約1.6倍の高速化を実現した。
3Dプロジェクタも刷新し、計測精度と計測レンジが従来機比2倍に向上。最大高さ25mmまで高精度に計測が可能となった。5μmレンズと8方向の3Dプロジェクタの組み合わせで、0201サイズの極小チップ部品や狭隣接部品も高精度な3D検査が可能となった。
検査ヘッドに同軸照明を導入し、鏡面部品の傷・割れ・欠け検出の対応を強化。対応基板幅も拡大した。
検査データ作成やデータチューニングをスキルレスで行うサポート機能も充実させ、データ変換時はCAD/CAM/YGXから検査データへ一発で変換可能。データ作成時はオフラインでのデータ作成や3Dプロジェクタ投影条件の個別設定、生基板画像からのスルーホールデータ自動作成なども可能になっている。
データチューニングでは検査枠レス化(自動計算)、照明パラメータ自動化、部品ズレ量を正確に追従する自動位置補正により、データチューニング時間を半減。AIディープラーニングで最適な部品ライブラリを自動セットするほか、部品ライブラリ新規作成の自動化や目視二次判定のサポートなど自動化機能を強化している。