TechMagic(東京都江東区)とフジマック(東京都港区)は、共同開発した食器自動仕分けロボット「finibo」の実証実験をANAケータリングサービス羽田工場で開始した。
ANAC羽田工場では、従来コンベア型食器洗浄機が用いており、洗浄機から出てくる食器を仕分けてコンテナに収める作業に1~2人の作業者が関わり、作業者の負担軽減とコストの削減が課題となっていた。
それに対し実証実験では、コンベア洗浄機とロボットアームを組み合わせ、食器の仕分けと収納のような繰り返し作業をロボットが担うことで、食器の取り出し工程を自動化し、作業者の負荷軽減と効率的な人員の配置の可能性を検証。
ロボットシステムは両社の共同開発によるもので、複数のカメラで食器の位置と姿勢を画像認識する6次元コンベアトラッキング技術を搭載し、2台のロボットで食器整理を完全自動化する。また同工場用仕様として、レイアウトは門型架台で少接地面積に対応し、丸・四角形食器、陶器に加え、白色・黒色食器にも対応。
高確度な分類を可能にした。サイクルスピードは、ピッキングロボットが最速4秒/枚、収納ロボットが5秒/枚。食器手前で安全に減速することで、陶器食器への負荷を軽減。制御盤から簡単に動作指示が可能となり、操作性を向上させている。