安川電機は、マシンコントローラMP3200 シリーズ用CPUユニットの最上位機種となる「CPU-203」を5月17日から販売開始した。
新CPUは、マルチコアの高速プロセッサを採用し、各コアによる処理の最適化を図ったことでPLCを制御するラダープログラムの実行処理性能が向上した。
また、4 つの MECHATROLINK-Ⅲ通信プロセッサを搭載し、MECHATROLINK-Ⅲの通信処理を並列実行できることから、多軸接続時のオーバーヘッドを低減し、モーション処理性能が大幅に向上した。
さらに、ギガビット Ethernetを2ポート標準装備し、 2ポートをそれぞれ情報系データ処理(汎用Ethernet)と制御系データ処理(EtherNet/IP)とで選択して並列化した高速通信を実現できる。
近年、半導体製造や電子部品 組立てなどの製造工程では更なる高速制御性能に加え、より多くの制御軸数や周辺機器を含めた高速データ通信への要望が増えている。
同社は、マシンコントローラMP3200シリーズ用CPUユニットとして、2011年10月に「CPU-201
、13年8月に「CPU-202」を市場に投入してきた。今回、最上位機種となる 「CPU-203」の製品化で、同社のサーボドライブ製品の性能を最大化させ、お客さまの装置性能 を大きく向上させることが可能になる。